一見するとお米は堅く乾いており生ものに見えにくいですが、
れっきとした生ものです。
正しいお米の保存方法で保存しなければ、
通常よりもはやく傷んでしまいます。
ご家庭でも少しの工夫でおいしいお米を長持ちさせることができますので、
是非おためしください。
精米したお米の賞味期限は季節によって変わります。
収穫される秋口から翌年の3月頃まではお米そのものが新米で鮮度が良く、しかも気温が低いので2ヵ月は保存できます。
4月頃になると気温も暖かくなりお米の劣化も速くなっていきます。そのため、4月~6月の保存期間は1ヶ月が目安になります。さらに季節も進み高温多湿になると保存期間を短くしなければなりません。7月~9月の間は遅くても3週間程度で食べれる量を買うのをお勧めします。冬場10キロ買っていたところを5キロにするなどしましょう。
米びつは何度もお米を入れることにより、糠(ぬか)が米びつの周りに付着しています。実は、虫の発生の原因はこの米びつについた糠なのです。
米びつを清潔に保つことはお米にとってよいだけではなく、虫の発生を予防できる非常に良い方法です。
冷蔵庫に余裕があるなら、ペットボトルにお米を入れ冷蔵庫に保管するとよいでしょう。密封しフタをしておけば、お米の質は低下しません。涼しいところで保管することによりお米の乾燥、虫の発生防止になります。
お米は直射日光にあたるとすぐに乾燥しヒビ割れてしまいます。お米の水分がなくなりパサパサとしたご飯になり、お口に入れたとき食感の悪いご飯になります。
結露が発生するような場所は保管しないでください。
結露による水気がカビの発生を招きます。
洗剤・灯油などの臭いが強い物の近くは避けましょう。一度お米に臭いが移ると臭いがぬけませんので気を付けましょう。
なお、当店はお米の専門店であるため専用の貯蔵庫で保管しております。
お米をおいしく保存できたら、
次はおいしく炊き上げたご飯の保存方法です。
おいしさだけではなく、
他の観点からもお勧めの方法をご紹介します!
炊いたご飯をジャーで5時間保存しますと、もう一度ご飯を炊くのと同じくらい電気代がかかります。しかも、5時間を超えると味も落ちてしまいます。そして、お米の水分もなくなりパサパサしたご飯になり、つやもなくなりご飯が黄ばみ、香りも変化します。
これは、長時間保存することでデンプン質が変化するのが原因なのです。炊飯してから5時間以上保温する場合は冷凍して保存したほうがよいでしょう。
長期間保存するには、冷凍保存が最適です。お茶碗一杯程度に分けて、ラップで包み平らにするとよいでしょう。平らにすることにより解凍時間が短くなり熱が均一にまわります。
ラップに包むご飯は熱い状態のほうが水分が蒸発しないので、解凍してもパサパサになりません。冷凍庫に入れる場合はラップに入れたご飯を冷ましてから入れてください。